キスから始まる恋

「っと、馬鹿よねー、あの子」


トイレを済ませて出ようとした時、私の名前が聞こえて、思わず足を止めた。

葛西先輩の声だった。


「まぁまぁ、そう言うなよ、柚奈。俺も遊んでいるだけだってば。
アイツさー、勘違いしてて面白いんだよな」


そう言ってケラケラ笑っているのは、宮瀬先輩だった。


「ホントにね?
弥が呼び捨てにした時のあの顔、見た?
超ウケたんですけど!」