キスから始まる恋

それは、イルカ型の乗り物に乗って坂を一気に滑り落ちる、急流すべり。


「わぁ、乗りたいです!
……あ、でもこれ………私、やっぱりいいです。
先輩方と木暮で楽しんできてください!」


私はあることに気がついた。

これは4人乗りでもなく、2人乗りでもなく、3人乗りなのだ。

遅れてきたという負い目もあったから、断ろう、そう思ったのだ。