キスから始まる恋

しかし、そんなものは軽々と越えられ、


「ハイざんねーん!」


余裕の顔を見せられたので、ムカつきは収まるどころか、増してしまった。


「ねぇねぇ、このアトラクション、乗らない?」


宮瀬先輩が、歩く足を止めてこちらを向いた。

先輩が指差す先にはアトラクションがあった。