抵抗する力が一気に抜ける。

「あ〜あ!大事な友達は逃げちゃったなぁ!?裏切られてやんの!マジウケんだけど!」

六人全員、大声で笑っている。


その笑い声が響く中、目の前は真っ白だった。


いや…真っ黒?


何色かわからない色で目の前が覆われていた。


ぐちゃぐちゃ…


目の前も、頭の中も、


絆というガラスも。


何もかも……。


「顔はやめろよ……ボディにやれ…。」


その言葉を最後に


胸や足、手に感じる痛みを最後に


僕の意識は、どこかへ飛んだ。


きっと、ぐちゃぐちゃの

混沌という名の世界へ…。