「先生〜!バドミントン、ゆみともペア組んでよ〜」

甘えたような声で先生の腕に触っているのは、言うまでもなく、秋野。


見ないようにした。


見るとイライラするから。

「今は掃除の時間!それにもうペアは変えません!」

秋野はこれでもかって言うくらい甘い声を出す。


「一瀬君の事好きなの〜??一瀬君っ綺麗な顔してるもんね〜!先生ってひょっとして……あっち系??」

「バカ言わないでいいから掃除しろ!一瀬は男だろ〜!?生徒として好きだけど。」


聞こえないようにしてたけど


はっきり聞こえた。


わかっていることなのに


胸が痛む……。