そんなある日

廊下をすれ違った時、
先生が話しかけてきた。

「一瀬っ最近元気ないぞ?どうした?」

また胸が、きゅんって…。

僕の変化に気づくのは、

やっぱり先生なんだ。


俊達は、気づいてるのかはわからないけど。


「気のせいだよっ!ありがとう先生っ…!」

先生の顔を見ず、それだけ言って、教室に走った。


逃げた、の表現の方が正しかったかもしれない。


どうしよう……。

なんか気まずいっ…。