しばらくすると、安西が戻ってきた。でも僕の所へは来なくて、そのまま俊達の加わった。
救急箱も持っていない。


なんで…

なんか悲しくなってきた。
独りって、こんなにさみしいんだね。


「お〜い!一瀬!!大丈夫かぁ!?」

川上先生が、救急箱を持って走ってきた。

「先生…。」

「足、見せなさい。」

ジャージをめくって足を見せると、足首の所が青くなっていて、膝は擦り剥いていた。

「うわぁ〜こりゃ捻挫してるよ。膝はまぁ、大丈夫かなぁ…。」

先生が足首を触った時、若干痛みが走ったが、それよりも…。


足を見せていることの恥ずかしさを、必死に抑えていた。