「痛っ……。」

どうやら、転んだみたいだ。

藤田達が寄ってきた。
「歩〜大丈夫かぁ!?派手にこけたなぁ。」

「ん…大丈夫だけど…ちょっと足、痛めたかもっ…。」

「あそこの木陰で休んどけば?先生に救急箱借りてくるから。」

そう言って、安西が先生の所へ向かった。



俊達は、缶けりをやめて、サッカーボールで遊んでいる。



まだ遊びたかったなぁ…。
俊達が遊んでいる光景を見ると、なんだか自分とは別世界にいるように見えた。

自分が今、独りでいることに、胸が痛んだ。


足の痛みよりも…ずっと。