まだ昼食をとっている、男子5人組に紛れて座っている、俊を見つけた。

俊らしいや…

俊もこっちに気づいた。
なにか、口パクで言ってる。



何言ってるのか、あまりわからなかったが、なんとなくで、俊が囮になるっていうことだろう。



藤田が俊のいる方向へ、ゆっくり近づく…。

僕はゆっくり死角から、缶に近づく…。

藤田が俊に気づいた。

今だ!!

全速力で缶に走った。



!?


一瞬、視界がどこかに行ったと同時に、全身に痛みが走った。

特に…足に。