「…もうお前のことなんかどうでもいいし。」


その言葉は冷たく、鋭く僕に突き刺さった。


その時の俊が僕を見る目は、まるで地べたに落ちている一円玉を見るような…


冷たい感情だけしか通ってない…そんな色をしていた。


もう…戻れない。
戻れないんだ。


俊はもう僕を、『歩』って名前で呼んでくれない。


――キーンコーンカーンコーン……


昼休みの終わりを告げるチャイムが無情にも鳴り響いた。