もう限界…耐えれない。


「そうじゃないっ…もしかしたら…俺は……」


先生の言葉を最後まで聞かずに、教官室を出て全力で走った。


後ろから先生の呼ぶ声が聞こえたような気がした。


変わってない…僕は全然変われてない…。


先生は…僕を見捨ててなんかいなかった。僕を嫌いになってなんかいなかった。


僕のことを一生懸命考えてくれてた。考えて…自分から距離を置いてくれたんだ。


それなのに僕は自分のことばかり…。今だってそう…。自分がつらくなったから逃げたんだ。


向き合ってくれたのに…ごめんね先生。悲しませてばかりでごめんね…。