絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上

「怖いんだよ…桜井と同じように……一瀬を失うのが……」


…先生…。先生の気持ちは、痛いほどわかるよ…?


…でも。


「僕と…桜井さんを……同じように見るのは止めてよ…。」


「見てない…」


「見てるよっ…」


「同じじゃないっ…俺は桜井を愛していた…でも…」

「そうだよ!桜井さんは正真正銘の女!先生が愛している人…!……僕は…心だけがっ…女…」


あぁ…今僕は桜井さんに嫉妬してる。


だって僕が桜井さんと似ていても……桜井さんが持っているものは、僕が一番欲しいものだから…。