――結局、藤田達とは部活の都合上遊べないまま、夏休みも残りあとわずかとなった。


だからこの檻で一日中過ごすことが多かった。


耐えきれなくなったら、あのブランコに逃げて心を落ち着かせた。


それでも孤独の淋しさは変わらなかった。


プーさんのぬいぐるみを抱きしめて寝るようになった。


ほんの少しの温もり。


でもそれが僕に元気をくれたんだ。


抱きしめながら先生の笑顔を鮮明に思い出して、ようやく安心して眠れるんだ。


先生…会いたいよ。


先生の顔を見たいよ。


先生の声を聞きたいよ。


先生のこと…大好きでたまらないよ…。