「あ、うん。だからごめー「私の事は気にしないで!一緒に食べなよ」
「…えええぇ!!??ななみ!?」
じゃあ、ごゆっくりーなんてのんきに言って去っていくななみを茫然と眺める奈緒。
「…だってさ。一緒に食おうぜ」
ガタっと椅子に座り、パンの袋を開ける翔。
そして、無言が続く。
(…え?なんで何も喋らないの?)
「…悪いな」
「え?」
「や、折角友達と食べてたのに邪魔したなーとか…」
最後の方はボソボソと小声になっていき、聞き取れなかったが、それでも奈緒は聞いた。
翔が、私を気づかってくれた言葉を。
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