シルビア





凛花、と名乗った彼女は、アクセサリーの製造販売をする会社に勤めている22歳だという。

少し気が強くて、不器用で、素直じゃない人。けれど時折見せてくれる笑顔が可愛らしかった。



やっとのことで連絡先も交換してふたりで出かけたりと、客と店員から友達となり、時間を重ねて互いを知った。

数度目のデートで不意にぶつかった手に、緊張しながら手をつないで、震える唇で交わしたキス。



『……好き』



絞り出した一言に、真っ白になる頭の中。

人に想いを伝えることが、こんなにも苦しいことだなんて。

こんなにも緊張して、情けないくらい余裕なんてなくて。この想いの大きさを、思い知る。



そんな俺に、凛花はふきだすように笑った。

『緊張しすぎ』なんて、おかしそうに笑って、少し頬を染めて頷いてくれた凛花が愛おしくて愛おしくてたまらなくて、抱きしめてもう一度キスをした。