ーーーガラガラ
重いスライドドアを開くとそこには彼女がベッドに横たわっていた。
ここは、彼女の、"斉藤ことね"の病室。
1度目の時は夜だったからあまり見えなかったその顔も、お昼前の今でははっきりと見えている。
「こんにちは、お姫様。」
私がそう声をかけると彼女はゆっくりとベッドから上半身を起こした。
「本当にまた来たんだね、魔女さん。
今日は何の用?」
始めてあった時と同じように淡々とした声で話す彼女はなんとなくだけど、少し私に似ている気がした。
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