彼は私の反応を気にしたのか「ん?」と言って振り返る。 振り返ったことではっきりと見える彼の顔。 そしてそれと同時に確信してしまう。 今私を連れ去って走っている彼・・・ ”相沢陸”は、間違えなく私の捜していたターゲット”王子”だった。