昔はあたしと同じくらいの身長だったのに、今ではあたしより全然大きいし、声だって今みたいに低い声じゃなかった。


更に言っちゃえば、昔はもっと愛想がよかった。



今では髪の毛も茶色になっててワックスでセットしちゃったりしてるし、ピアスも開けてるみたい。



コウは元から綺麗な顔してるから、やっぱり格好良く出来上がっちゃう。



だからコウがモテるのは知ってるし、分かるんだけど、少し遠くに感じちゃう原因にもなってる。



「分かってるんなら気を付けなさいよ?先輩達に目つけられないようにね」

「うん、大丈夫」



へらっと笑ってそう返すと、「本当に大丈夫なのー?」と言い、アヤカは机に頭を乗せてうな垂れた。