「ちょっと家見すぎ!大人しくソファに座ってて」
一応お客さんだし、ジュースとお菓子を
机に持っていく。
「おぉ!礼儀正しいな!」
思いっきりバシッと背中を叩かれた
いちいち反応がうざいなっ!
「で、何か用?」
「いや、なんか今日は一段とテンション低かったから。」
「え...?」
「バレンタインだろ?今日!あんま喋ってなかったし、心配だった」
「なんかあったら言えよ!」
それだけ?
ただそれだけのことで私の家に来たの?
心配だった...って。
心配されたくない。嫌だ
もしかして、一年前の今日の出来事のことを笑いに来たの?
それとも
同情してんの?
「帰って...」
「は?」
「帰ってよ。同情するなら家にこないでっ!私なんかに心配しないで!」
「ちょ、まっ...」
バタンッ
蓮が何かを言いたそうにしてたけど、追い出した。
私、心配されるのが一番辛いの。
苦しいの。嫌なの。
思い出させないで。
いつも、私の友達は言う。
『なんかあったら言ってね?』
『すごい心配だよ』
って。
でもさ、私が
なんか相談したら解決できるの?
相談のって、適当にアドバイスするだけじゃん...っっ。
なにもできないくせに...。
心の中では笑ってるくせに...っ!
こんな安っぽい作った言葉なんてもう信じないわよ。

