──家
結局、美晴とみつきを置いて帰ってきてしまった。
今日1日疲れた。
帰り途中、何を考えてたのか分からない。
ぼーーーっとする日々。
何もかもが白黒でできていてシンプルで静かに感じる。
──ピンポーン
誰?
帰ってきてすぐベッドにダイビングしたから起き上がるのがめんどくさい。
「あ、親いないんだった」
急いで一階に下りる
「はーーい」
「よっ!梨沙」
「れ、蓮?!なんでいんの?」
開けた途端、目の前に蓮が立っていて慌てる私。
だって蓮が私の家に来るなんて5年ぶりだもん。
「まぁまぁそんな嫌がんなよ!」
勝手に入って行ってしまった蓮。
「親いないんだから早く帰ってね。」
「10分で帰るわバーカ」
なんなの!この憎たらしい顔!
腹立つわ!

