世界一の王子様




──放課後


「「では!行ってきます!!」」



「行ってら!しっかりね!」


二人を見送った私。

そして外を見る私。


外を見ると何故か落ち着く

色んな部活がやっていて、色んな一面が見れるから。

意外と暇つぶしにもなる。



とくに私の父と母と兄はものすごい野球好きで、それに圧倒され私もいつの間にか好きになっていた。



最初は興味なかったかど、夏の甲子園が始まるとドキドキしてテレビの前から離れられなかった。






「野球部...」





でも、今は野球もトラウマなの。


思い出すだけでも心が痛い。

苦しい。



今までの記憶、今までの過去

できるのならば全て消し去りたいぐらい。


いつも寝る前に考えちゃうんだ。

音楽を聞かないと寝れない体質になっちゃったんだ。




ガラガラガラ




「梨沙!お前何やってんの?」

「あ、蓮!」


蓮はサッカー部で私をイライラさせるのが得意なやんちゃ男。



でも、なんでもできるからたまに羨ましいって思うことがある。


(一応小学生の頃からの腐れ縁)



「今日バレンタインで、チョコ20個も貰っちゃった☆」


「あっっっそ!!」


「なんだよ、その顔。すんげぇブッサイク」


「はぁ?!早く部活行きなよ」


「言われなくても行きますよ!デーブっ」

ほんっっっっとうにこいつと話してるとムカつく。
イライラしてストラスが溜まるばかりだよ。


「じゃあな!」




ドンッッ


声もでかいくせにドアを閉める音もでかいのね。


一生結婚できないタイプね。




ガラガラガラ


「あとさ、悩みあんなら言えよ。前みたいに抱え込むなよっ」

「...う、うんっ!」


分ってる。蓮が優しいのは分ってる。


でもね、私にとって心配されるのが一番辛いんだ。

苦しいんだ