「っ……うるせええぇっ!!!! 俺ばかりが悪い訳じゃない!! アイツらが…アイツらが自分のことばかり考えてるからだ!」


叫びながら黒斗に向かう林。

だが、黒斗が降り下ろしてきた鎌が腹部に食い込み、そのまま切開される。


グチュッ

ブヂィ

ベダッ、ボチャ


生々しい音の後に、ヘドロが落ちたような音が響き渡る。

「あ………ハァ………………」
咄嗟に腹部を抑える林。

あまりの痛みに声も出ず、腹部を抑える手には、柔らかくてベタベタしたモノの触感がダイレクトに伝わってくる。

「お、ゲエッ」

口から吐き出された吐瀉物(としゃぶつ)には赤黒い血が混じっていた。





切り裂かれた全身。

腹部から飛び出る内臓。





己の状態に、林はデジャヴを感じた。


「お前は、殺したペットのことをたかが畜生と言っていたな」

ゆっくりと歩み寄る黒斗。



―ペット? そうか……コレは……





ペットを殺していた間の出来事を思い出す林。


―1回目の猫は全身を切り裂いて殺した。

―2回目の犬は腹に穴を開けて、内臓を取り出して殺した。


―3回目の猫は…