一方
竹長家にて
ピンポーン
ピンポーン
「……う~。もう、誰ようるさいわねえ……」
グッスリと眠っていた恵太郎と伸也の母親を、何度も鳴り響くインターホンの音が現実に引き戻した。
ちなみに父親はやかましいイビキをしながら熟睡しているままだ。
顔に白いパックを付けたまま、母親はベッドから降りて寝室を出た。
「……は~い、どなたあ?」
相手が誰かも確認せずに母親は玄関を開けた。
寝惚けていたのもあるが、もともと警戒心が薄く、防犯対策にアバウトな所があるが故の行動である。
玄関を開けるなり、母親の目の前に何かが突き出された。
「……ん?」
突き出されたのが、人間の手のひらだと認識すると同時に彼女の身体が吹き飛んだ。
