さっそく芽衣は“遊び”を実行する。
「頑張ってる竹長くんのこと、ずっと良いなあって憧れてたの……付き合ってもらえませんか?」
まず、芽衣は伸也を校舎裏に呼び出し、王道的なセリフで告白した。
「ぼ、僕なんかで良かったら! こちらこそ、宜しくお願い致します!」
今まで告白された経験もなく、そのうえ相手は美少女の芽衣。
すっかり舞い上がった伸也は、芽衣からの告白を受けた。
(騙されちゃってバカみたい! アンタみたいなキモオタ、誰も好きになる訳ないのに!)
心中で嘲られていることも知らずに、伸也は芽衣との交際を始めた。
2人は初々しく健全な交際をしていた。
伸也自身が女慣れしていないこともあり、身体の関係どころか手だって繋ぐのに1週間はかかった。
そして伸也は彼女である芽衣のことを心から愛し、大切にしていた。
芽衣の言うことは何でも聞き、彼女を不快にさせないよう言葉には常に気を遣い、芽衣がナンパ男などに絡まれた時は身体を張って守った。
しかし、そんな伸也の献身(けんしん)も、芽衣の心には届かなかった。
