退屈な日々を送り、刺激を求めていた彼女は伸也を使った、ある“遊び”を思いついた。
「竹長 伸也って奴、キモオタのくせに名門大学に推薦入学だってさ。ふざけた話だと思わな~い?」
友人の1人、光と遊んでいる時、芽衣が不意にこんなことを言った。
「まあ見た目は醜(みにく)いですが、彼は1度も問題を起こしたことはありませんし成績も優秀。妥当なのではないでしょうか?」
「そう……“1度”も問題を起こしたことが無いのよねえ……もし、この大事な時期に問題でも起こしたらどーなるかなっ?」
醜悪(しゅうあく)な笑みを浮かべる芽衣を見て、光が怪訝な顔をする。
「芽衣ちゃん……何をするつもりかは知りませんけど、およしになられた方が良いのでは?」
「ハア? ピカリンの分際で芽衣に口答えすんの? さては、あーいうキモオタが好みなのね」
「冗談はやめてください。あのような肥満体、願い下げですわ。……ハア……まあ、ヘマをなさらないよう頑張って下さい」
止めても無駄だと悟った光は、それ以上何も言わなかった。
