ハイテンションの芽衣は缶に口をつけると、そのまま首と手を上げて、また一気飲みをした。
「プハアア!」
「一気は身体に悪いんだよ?」
酒飲みのオヤジのごとき豪快な芽衣の飲みっぷりに、さすがの伸也も引きぎみだ。
「いーの、いーの! ほらあ、伸さんも一気しなよお!」
さっさと飲ませてシャワーを浴びさせようと、芽衣は伸也を急(せ)かす。
いつもより不自然な芽衣の態度だが、伸也は気にせず「仕方ないなあ」と苦笑を浮かべて、ビールを一気に飲み干した。
「わー! ごうかーい!」
軽く拍手を送る芽衣。
「じゃあ伸さん、さっそくヤろっ! 先にシャワー浴びてきて!」
「え、もう? まだ早すぎないかい?」
いつもなら芽衣の言う通りに従う伸也だが、今日に限ってヤるにはまだ早いと、腕時計を見ながら言い出した。
「え~、そんなことないよ~ヤろ~よ」
ブーブーと不満を露にするが、やはり伸也は首を縦には振らない。
