(……今日でアンタにブリッ子しなくて済むんだから、はしゃがないでいられるかっての!)
冷蔵庫の中を漁る伸也の背中を笑いながら眺める芽衣。
(……あとは、コレをどーやって入れるかね……)
ミニドレスの腰辺りに付いているポケットを手で擦(さす)り、中に入っている小瓶の感触を確かめる。
小瓶の中身は小野寺と光が命を落とす原因となった麻薬であり、成人男性の致死量分が入っていた。
(……とりあえず、アイツを先にシャワーでも浴びさせて、その間に飲み物にでも入れておこっと)
伸也から聞いた、小野寺の時の犯行手順を参考に芽衣は作戦を決める。
ニヤニヤしながら伸也の方を見ると、彼は笑いながら2本の缶ビールを手にしてこちらへ歩み寄ってきていた。
(何も知らずにノコノコと……今日がアンタの命日よ!)
爆笑を堪えつつ、芽衣は伸也から缶ビールを受け取る。
「開けておいたから」
「さっすが伸さん、気がきくう! それじゃあ……かんぱ~い!」
缶を当てて、2人は祝杯をあげ始めた。
