とあるラブホテル内
伸也はメールで指定された部屋の前に立つと、控えめにノックした。
「どうぞ~」
部屋に入るよう言われ、伸也はゆっくりとドアノブを回して扉を開く。
「こ~んば~んわぁ~。伸さん、お疲れさまぁ」
芽衣は椅子に腰掛けながら缶ビールを飲んでいた。
テーブルの上には3個ほどビールの空き缶が散らかっており、芽衣は長いこと部屋に居て飲んでいたことが分かった。
「おやおや、ご機嫌だね。ちょっと飲みすぎじゃない?」
「だいじょーぶ! 芽衣はお酒に強いんだからあ!」
嗜(たしな)める伸也だったが、芽衣は手にしていた缶ビールを一気に飲み干した。
グビ、グビと良い音を鳴らしながらビールは芽衣の喉を通っていく。
「プッハアア! さ~いこ~!」
空になった缶を床に投げ捨てゲラゲラと芽衣が笑う。
「もう……全部終わったからってはしゃぎすぎだよ」
「別にいいじゃなーい! 伸さんも飲んで飲んで! 乾杯しよっ!」
「はいはい」
伸也は笑いながら、部屋に備え付けてある冷蔵庫に向かった。
