すると、頭に手を乗せられる感触がした。
チラリ、と上目で黒斗を見ると予想通り、彼の手が鈴に乗せられていた。
「……前も言ったが、お前は純粋で優しすぎるんだ。だから人一倍悩んで、傷ついてしまう」
ゆっくりと動かされた手のひらが、鈴の頭を優しく撫でていく。
女性のように細く色白な手なのに所々がゴツゴツしていて、やっぱり男の子の手やなあ、と鈴は思った。
「……あまり気負うな。そんなんじゃ、疲れるばかりだぞ」
「……うん」
強張っていた肩がほぐれ、噛み締めていた唇を戻す。
頭を撫でる手は冷たいけれど心地よくて、とても安心するものだった。
