「……ウチ、今日の放課後に伸也さんと会おうかなって。直接会って話をして、本当に……伸也さんが関わっているかを確かめよう思って……」
「……やめておけ。伸也が関わってるとしたら、根掘り葉掘り聞いてくるお前に危害を加えてくるかもしれない」
“危害”という言葉に鈴の肩がビクリと強張った。
「……………………」
泣きそうな表情の鈴。
伸也への信頼と疑惑。
安心感と恐怖。
2つの矛盾(むじゅん)する気持ちに精神が疲弊(ひへい)しているようだった。
─信じたい
─だけど、信じられない
そんな感情が心の中で堂々巡(どうどうめぐ)りして、終わらない。
今の泣きそうな顔を見られたくなくて、唇をキュッと噛み締めてうつむく鈴。
