翌日
如月高校 2年A組 教室内
全校集会で、小野寺 詩織が自害したことが知らされた。
さすがに詳しい死因は伝えられなかったが、教師の死に生徒達は驚きを隠せない。
だが、鈴には更にショックが大きい出来事があった。
今朝のニュースで取り上げられていた、麻薬の接種による心臓発作で亡くなった女性。
その死亡した女性は、昨日伸也と一緒に居た恋人だった。
しかも、遺体が発見された場所は伸也と共に入って行ったラブホテル。
鈴はどうしても女性の死に、伸也が関与していると思えて仕方なかった。
「…………橘? 大丈夫か?」
考えに耽(ふけ)っていた鈴だったが、黒斗が声をかけてきた為に思考を中断させられた。
「あっ……どないしたんクロちゃん」
「……疑ってるんだろ、竹長の兄貴を」
考えを見透かされ、鈴が黙ってうつむく。
「……そないなこと、あらへん。あの優しい伸也さんが……まさか……」
「……だけど、裏では何をやってるか分かったもんじゃない……って?」
昨日、大神が言っていた言葉を黒斗が紡いだ。
ちなみに当の本人は、今日は欠席である。
