デスサイズ




 午前0時18分
 とある高級マンションの一室――


 大きなダブルベッドに2人の男女が寄り添いあって座っている。


「言われた通り、田島を犯人として逮捕したよ」


 キザな笑みを浮かべながらタバコを取り出したのは警視庁の平田警部だ。

 彼がタバコを加えると、直ぐ様隣に座っていた女――江角がライターで火を点ける。



「いつもありがとう。貴方のお陰で助かってるわ」

 妖艶(ようえん)に笑いながら、江角は平田の頬へと軽く口づけた。



「田島の奴、どう? うまいこと有罪に出来そうかしら?」

「そこの所は問題ないよ。君が現場に残しておいてくれたナイフから田島の指紋が検出された事にしておいたから。検察官にも俺に恩がある奴がいてさ、逆らうことは出来ないわけ」

「なあに? それ自慢?」

 クスクスと笑う江角の肩に、平田は手をまわして更に引き寄せる。



「ねえ、あの女の取り調べしたんでしょ? どんな様子だったか聞かせてちょうだい」

「ああ、いいとも」

 話をせがむ江角に、平田は得意気に田島の取り調べをした時の状況を語りはじめた。