体育館に向かう黒斗と鈴だったが、やはり入り口の扉には鍵が掛かっており、中には入れなかった。
「レイちゃん、体育館の中に居るんかな?」
「だろうな」
どうにか中を覗けないかと体育館の周囲を回ってみるが、窓は1つ残らずカーテンが閉められており、完全に封鎖されている。
ガチャリ
扉が開く音が聞こえてそちらを見ると、落ち込んだ様子の玲二が出てきていた。
「レイちゃん!」
「えっ? ……鈴ちゃん、兄貴!?」
思わぬ人物の登場に玲二は心底驚いた様子を見せるが、やがてホッと息を吐いた。
「何か……2人の顔を見たら安心した~……あんな物々しい警官の聴取のあとだから尚更……」
「聴取? いったい何があったんやレイちゃん」
「う、うん……とりあえず場所変えよ?」
「せやな……」
玲二に促され、黒斗達は体育館から移動した。
