「どうやら収拾がついたようだな」 嵐が去ったことを確認し、黒斗が一息つく。 「……あの子……看護婦さんが警察を誘惑したとか言うとったけど……田島さんがホンマに無実やとしたら……」 「怒りに任せて吐いたデタラメじゃないってことになるな」 「じゃ、じゃあ……ホンマの犯人は……」 「あの江角という看護婦さ」 抑揚なく紡がれた大神の言葉に、鈴の全身からサーッと血の気がひいた。 「ヒッ……あ、あの人が……殺人者……!?」 恐怖で震える鈴を黒斗が支える。