いつものようにパチンコ台を回し、最後の札束も使いきり、帰ろうと立ち上がったみどりを、隣の台を回していた将太が引き止めた。
「おばさん、お金が無くて困ってんの?」
「うっさいわね、関係ないでしょ」
「直ぐに金が入る方法があるけど、知りたくない?」
「!」
“直ぐに金が入る”という単語に惹かれて、みどりは席に座り、将太の言葉に耳を澄ます。
「……本当に、すぐに入るの?」
「はい。簡単なお仕事をしてもらいますけどね、お金は前払いでお渡ししますよ~」
「簡単な仕事って、どんな?」
みどりの質問に将太はニヤリと笑い、彼女に耳打ちをした。
「俺、性欲を持て余してるんですよ。誰でもいいからヤりたくてヤりたくて仕方ない。だから、金を払ってヤらせてくれる人を探してんです」
将太の下劣な言葉に、思わずみどりは身体をのけ反らせる。
「……あんた見境ないわね。こんなオバサンも対称として含む訳?」
「まあ、熟年も需要ありますからね~。俺は別に興味ないけど友達にソッチ系がいますから、問題ないですよ~」
「そ、そう……」
みどりは悩んだ。
確かに金は欲しい。
金が無ければ生活もままならないし、金に余裕があればパチンコも出来る。
しかし見知らぬ若者達に身体を売るのは、さすがのみどりにも抵抗があった。
