「変な子とかじゃないし! 何でそんな冷たいこと言うの!?」
「ママはみきほが騙されないように注意してあげてるだけじゃない。それで怒るなんて、おかしいわよ」
「騙されたりなんかしてないし! あいつら、良い奴らだし!」
「はいはい。ママ疲れたからもう寝るわ。みきほも早めに寝なさいよ」
みきほの話を聞き流したみどりは、やはり一方的に話を打ち切った。
「……ママ、今日も遅かった。仕事、13時までじゃなかったの?」
「仕事が残業になったのよ。それで、その後に会議があって、こんなに遅くなったの。まったく、皆、ママが居ないと何も出来ないんだから困っちゃうわ」
洗面所で、みどりはメイクを落としながら溜め息まじりに言う。
「みきほ、明日も学校でしょ? 早く寝なさい」
「……分かったし」
俯きながら返事をすると、みきほは重たい足取りで自室に戻っていった。
ギイ……バタン
部屋に入って扉を閉めると、みきほは扉に凭(もた)れながら座り込んだ。
「……ママのウソつき。パチンコに行ってたくせに」
