その後、鈴が滅茶苦茶に散らかした台所を4人で片付け、日も暮れてきたので黒斗達は帰ることにした。
「ほな、また明日お邪魔しますね!」
「オレも、面白いゲーム持ってきます! 兄貴と一緒に!」
「……って、俺もかよ……」
「バイバイ!」
アパートの下まで3人を送り、みきほは笑顔で手を振って、見送った。
黒斗達が帰った後、みきほは入浴を済ませ、明日の学校の準備をして、自室で携帯を弄っていた。
(……友達。あたしにも友達が出来た)
人見知りであり、なかなか素直になれない性分のみきほは、学校でも浮いていて“友達”と呼べる相手は居なかった。
みきほ自身も、一般の女子高生が興味を持つような化粧や恋話に疎い故、共通の話題が無かったことも浮いている原因の1つでもあった。
だから友達なんか出来ないと半ば諦めていた所、いっきに3人も気の良い友達が出来たのだから人生何が起こるか分からない、とみきほの口許が無意識の内に緩む。
