「当ててみてや!」
軽い口調で言う鈴だが、この料理は麺類であること以外、何なのか分からない。
「……ラーメン?」
「ちゃう」
みきほの言葉に、鈴が首を振る。
「分かった! うどんでしょ!」
「ちゃう」
玲二の答えも違うようだ。
「もう鈍いなあ! どっからどう見ても、立派なナポリタンスパゲティやろ!」
鈴の言葉に、みきほと玲二が息を呑んだ。
一方、鈴の料理がみてくれ悪いことを知っている黒斗はあまり驚かなかった。
「ナポリタン……このスープに浸った伸びきった麺がナポリタン……?」
目の前のナポリタンが、自分の知っているナポリタンと大きく異なっていることにショックを受けたみきほが、死んだ魚の目をしながら呟く。
「文句は食べてから言うて下さい! 味は保証します!」
「…………」
鈴の熱意に負け、みきほは一緒に運ばれてきたフォークで麺を絡み取り、おそるおそる口に入れた。
