「あれ、でも……みきほさんは料理しないんですか?」
玲二が何気なく言った言葉に、みきほの眉がピクリと動き、持っていたストローがグニャリと折れ曲がる。
「…………」
みきほの周囲に負のオーラが立ち込め、思わず3人は押し黙った。
「……あんた。デリカシー無さすぎ」
地の底から沸き上がるような低い声を出しながら、みきほは玲二を睨みつける。
「デ、デリ菓子? それって、どんなお菓子?」
バシィ
お決まりのボケをかます玲二の頭を、黒斗が勢いよく叩く。
「……悪い。コイツ、ご覧の通りバカなんだ。多目に見てやってくれ」
「そや! レイちゃんバカやから、気にせんといたってや!」
「ふ、2人共! そんなにバカバカ言わないでよっ!」
バカを連呼された玲二が抗議の声をあげるが、ものの見事にスルーされる。
そんな彼らの様子を見て、みきほは呆れたような溜め息を吐くと、メロンソーダを少しだけ飲んだ。
