「……勘違いして、ゴメン。わざわざ届けに来てくれるなんて、あんたら馬鹿だけど良い奴らだね……」
モジモジしながら、みきほは3人に謝罪をする。
「ええって、ええって。誤解は解けたんやし」
「そうそう!」
鈴と玲二が笑いながら言う。
「……あのさ。お礼と言ってはアレだけど、ファミレスにでも行かない? 奢(おご)るから」
「……別にいい。奢られるようなことでも無いだろ」
みきほからの思わぬ誘いを黒斗は断るが、彼女は引かずに、顔をしかめて黒斗に迫る。
「このあたしが奢るって言ってんのに、断るとかありえない。いいから着いて来なさいよ。借りを作ったままなのは、あたしの気が済まないし」
「……ハア……分かったよ。行けばいいんだろ、行けば」
溜め息を吐きながら、渋々黒斗が頷くと、みきほは「それでいい」と言わんばかりに何度も頷いた。
「じゃ、着いて来て。あたし、いい店知ってるから」
そう言うと、みきほはさっさと歩き出し、3人も後に続くのだった。
