「……何で学校に来てんの? キモいんだけど。それとも何? ストーカーって奴?」
「ち、違うよ! オレらはただ…」
「あたしに付きまとわないでほしいんだけど。今度また見かけたら、通報してやるから」
弁明する玲二の言葉を遮り、言いたいことだけを言って、みきほはさっさと帰ろうとする。
「……人の話くらい聞いたらどうだ? 」
「ストーカーの話なんか聞きたくないし」
振り返らずに答えるみきほ。
そんな彼女の肩を鈴が掴み、強引に振り向かせる。
「ウチらはストーカーやない! 落とし物を届けに来ただけや!」
「落とし物……?」
ようやく、こちらの話を聞いてくれる気になったみきほに、黒斗が学生証を手渡す。
「今朝、落ちてたんだ」
「あっ……ありがと……」
みきほは学生証を受け取ると、意外と素直に礼を述べた。
