初めての人。

【沙彩】

ただいま…。

帰ってからもずっと、雄也君の事が頭に浮かんで来て…。

「もう。自分らしくないじゃん!」

そんな事を思っていると…。

ピンポーン

「誰?」

目の前には、雄也君が…。

バタン!

やばい。何でいるの‼︎
ってか、閉めちゃったよ…。

ドンドン‼︎
「お前…。何してんの?出てこいよ!」

ガチャ。
「なんで…。」

「何でって…。まあ、いい!
ちょっと、付き合え‼︎」

え。なんで。告白されたばかりだからまだ、緊張が…。

そんな事を思っていると、腕を掴まれて外に出ていた。

「…。」

無言は、きついよ。
何か、話題ないかな…。

「…ねぇ。」

「…なぁ。」

声が重なってしまった。

「お前先言えよ。」

え!

「いや、どこいくの?」
さっきから歩いてばっかりだよ。

「さぁ。」

「で、三谷君は?」

「は?」

「さっき、なんか言おうとしてたよね。」

「わすれた。」

え。そんなのあり!!!?

「…。」

また、無言だし。