初めての人。

【隆也】

俺だったら、沙彩をあんな風に傷つけない。
絶対に幸せにしてみせる。

「沙彩…。」

目が腫れている。
やっぱり、あいつが…。

「隆也君…?」

「今日一緒に帰ろう。話があるから…。」

「いいけど…。なんの話?」

「ま、それは放課後な。」

「うん。」


今日こそ、告白しよう。
ずっと、待っていた。この時を。


帰り、校門の前に沙彩がポツリと立っていた。

「あっ、隆也君!」

「ん。帰るか。」

「うん。」

半分は歩いただろう。
もうすぐ家に着くと言うところで、

「なあ…。」

「俺、沙彩の事が前から好きだったんだ。」

言ってしまった。ついに。

「…え?」

「やっぱ、気づいてなかったか。」


「まっ、返事は急いでねぇから。」