初めての人。

【雄也】

あいつ、どうした?

態度がさっきから妙におかしい。

まぁ、いい。気にするほどではないだろう。そう思いながら、廊下を通ると…。

「おい。三谷。」

呼ばれた先には、男子の集団ができていた。

「なんだよ…。」

「俺、中村の事すきだったんだけど。」

「だから?」

いちいちうっとうしい。

なんで俺にそんな事を言うんだよ。意味わかんねー。

「そのうち中村も、女子にいじめられるんじゃね?お前もててるんだし。あーかわいそー。」

ズキッ


そうだったのか。
だから…。あんな変な態度を…。

「だったら、俺がまも…。」

沙彩?

何してんだ。あいつ。

「あ。またあれじゃね?」

俺は、走った。本気で走った。

「沙彩…!」

「おま…。お前ら何してんだよ!」

「み…みたにくん。」

そう言って、女達は去っていった。

「大丈夫か?」

「う…うん…。」

「あー中村泣いてる。三谷がなかせたんだー。」

「なっ…。ちが…。ゆう…やくん。き…きにしないで。」

バレバレだよ。
やっぱり俺じゃダメなのか。

「沙彩。放課後話があるから屋上にきてくれ。」