「こちらに一式用意してありますので、着替えが終わりましたらまたお声がけください」
にこやかな笑顔でそう言って部屋を出て行く店員さん。
「ちょっ、一式って一体…」
私の疑問は聞き取ってもらえず。
ため息をつきながら、目の前のハンガーにかけてあるワンピースと下に置いてあるパンプスを見た。
ワンピースはパステルイエローで、腰についたリボンがすごく可愛いし、パンプスは白でこっちも可愛い…んだけど、
これを私に着れって、まさか
無理矢理モデルをやる羽目になってしまったあの日のことが頭によぎった。
…いや、いやいや
そんな違うよね。
でも、それじゃあ益々わけわかんなくなるし…
なんてうじうじ考えていると、外から店員さんに呼びかけられて急いで着替えた。

