撮影場所へ着くと、スタッフさんやカメラマンさんに私を紹介してもらって、軽く挨拶をさせてもらった。
カメラマンさんに誘導されて、須崎凌と一緒に水辺へ移動する。
「それじゃあ撮影始めまーす」
そう声がかかって、さっきまで賑やかだった雰囲気が、シンとした空気に変わった。
どうしよう…撮影始まっちゃった。
って言うか、何も指示とかされてないし…どうすればいいの!?
「…おい。」
軽くパニック状態の私の肩に、須崎凌の手が乗せられた。
「何も考えんな。俺の言う通りにしてろ。いいな?」
こそっと私にだけ聞こえるくらいの声でそう言われ、私は須崎凌の顔を見上げて頷くと、
須崎凌はニヤッと満足気に口角を上げた
……次の瞬間、
ーーーぐいっ
「…っわ!?ちょっ…と!!?」
腕を掴まれて引き寄せられたかと思うと、そのまま一瞬にして抱きしめられてしまった。

