「…あぁ。降ろすつもりだ。」
隣からそう聞こえて、ほっと安心。
ちょっと帰るのに時間かかっちゃったけど、はやく帰って再放送のドラマ観ながらゆっくりしよう…。
なんて考えていた時…
隣から、無事に撮影が終わったらな。
…とボソッと呟く声が聞こえて、思わず須崎凌の方へ顔を向けた。
「撮影が終われば、どこでも好きなところで降ろしてやる。俺と一緒に来い」
「…っへ、へぇ!?」
「聞こえなかったか?俺と一緒に来いって言ってんだ。撮影場所は海。まだ時間かかるから、眠けりゃ寝てろ。」
「ま、待って。私、嫌って…!」
『そうかよ』…って、
諦めてくれたんじゃないの?
なんでそうなっちゃうの!?
須崎凌は、そう必死に抗議する私なんか、お構いなしで
「成川、このまま迎え。俺は寝る」
…と、それだけ言って寝てしまった。
う、嘘でしょ…。

