「実はね、急遽モデルを探してるの。」
「モデル…!!!?」
思わず大きい声を出してしまい、慌てて口を塞いだ。
「そう。本当はちゃんと相手のモデルの子がいたんだけど、凌が嫌って突っぱねてね。自分でモデル探すなんて言い出すから…」
「それが私…?ですか?」
「そうなの。凌が、相手は日菜子ちゃんじゃなきゃ嫌だって…」
「おい成川、俺はそこまで言ってねえ」
須崎凌が、撮影の相手を私に…ってこと?何でそんな…。
不意に隣から視線を感じて、須崎凌の方をチラッと見ると、プイッと顔を背けられてしまった。
「お前変な勘違いすんなよ。俺はただ、今回の撮影はプロのモデルより、お前みたいなド素人との方がやりやすいって思っただけだ。」
なっ…、ド素人って。
確かにそうだけど…。
「モデル体験できて、しかも撮影の相手役がこの俺だなんて。こんなうまい話、断る意味ねぇよな?」
さっきまで背けていた顔は、今度はニヤッと嫌な笑みを浮かべたまま私の方を向いている。

