「えっ!?なんで須崎凌…さんがここに居るんですかっ?」
「別にさん付けとかいいから。凌でいい」
そ、そんなこといきなり言われても…
無理だよ。
…って、そうじゃなくて
全然私の質問の答えになってない。
それに、そうこう言ってる場合じゃない。車動き出してるし…!
「ほら。」
「…ちょっ、え?」
慌てている私をよそに、隣から私を覗き込んでくる須崎凌はなんだか不機嫌そう。
…て言うか て言うか。か、顔近い。
私の頭がパニック寸前なのに対して、
須崎凌はじりじりと詰め寄ってくる。
「早く。凌って呼べって」
「むっ、無理ですっ」
「はぁ?何でだよ」
何でってそんな。男の人のこと名前で呼び捨てとかしたことないもん。
それに相手は有名人。
ハードル高いにもほどがある。
しかも何でこんなに強引なの!?

