バタバタ暴れても、男の人…しかもかなりガタイの良い人の力には叶わなくて、離してもらえない。
「ごめんね。手荒な真似はしたくないんだけど…凌の頼みだから。」
りょ、りょう?
そう言われて、降ろされたのは、さっきみんなが騒いでた黒いワゴン車の中。
座席に半ば強引に座らされたところで、やっと口を塞ぐ布が取られた。
「ちょっと、降ろして!何するんですか?ってか、りょうって…!!」
私がそう言うのも御構い無しに、車のドアが閉められた。
「…降ろしてってば!!!」
「うるせぇな。静かにしろ」
!!?
声がした方を向くと、ちょうど私の隣の席にあの須崎凌が座っていた。

